ベルギービール麦酒本舗 鹿児島の奇跡

鹿児島で唯一のベルギービールプロフェッショナル伝道師KOOHが、ベルギービール不毛の地【鹿児島】でひとりでも多くの人にベルギービールを広めていく伝道の物語

アンカースチーム

先日、またまたKBBCの会員様からお土産でビールを頂きました。 アンカー社のビールを3種


1896年アメリカ・サンフランシスコにて創業。創業当時は「スチームビール」の名称で地元サンフランシスコにて人気を博し名声を上げましたが次第に衰退、一時は廃業寸前までに追い込まれました。しかし1965年当時学生だった現社長のフリッツ・メイタグ氏が、自分が持っていた家業(洗濯機製造会社)の株を売って、閉鎖寸前のアンカー社を買収しました。当初はメイタグ氏自ら配達、セールスもやっていました。もともとホームブルワーだったメイタグ氏は麦芽・ホップ・水のみを原料とした本物の手作りビーのビールを商品化。創業当時人気を博した幻の「スチームビール」を復活させました。 このビールはリーファーコンテナにより輸入され、定温管理されています。 日本に輸入されているのはアンカー・スチーム、ポーター、リバティエール、オールドフォグホーンです。クリスマスの時期には特別限定のエールであるアンカースペシャルエールが発売されます。シナモンやナツメグなどのハーブ、スパイス類で風味付けされたこのエールは、毎年違うレシピのもと、その栓を開封するまでその年の味わいを確かめられない貴重なエールです。また商品のラベルも社長のメイタグ氏自らの筆による毎年異なった木々がデザインされており、これは移り変わる季節と冬至の訪れの象徴とされています。 スチームビールとは ラガー酵母(下面酵母・発酵温度5〜10℃)をエール酵母(上面酵母・発酵温度15〜25℃)のように常温で発酵させる事(ハイブリッドシステム)により、ラガー特有のコクと麦香がありながらもエールのような華やかな香りも兼ね備えたビールです。 なぜスチームビールと呼ばれるようになったかというと… アメリカ東部や中西部では多くのブルワリーが五大湖より氷を取り寄せてラガー醸造を行っていました。その後ゴールドラッシュで湧く西海岸では氷が無かったため、氷無しでラガー酵母を使う事を試みたのです。結局樽の中で二次発酵することでビールをつくることができました。そのため樽を開けた時にとてもつよい炭酸がシューッと出てきたので、それが蒸気機関車のようだということで「スチームビール」と呼ばれるようになりました。醸造に蒸気を使うのではありません。 Mさん、いつもありがとうございます<(_ _)>