人と人との繋がり
カウンターにいるとたくさんの人たちの悩み事や相談事に出逢います。
昨夜もひとり、人間関係に悶々とするお客様との会話がありました。
人は誰かと出逢うことで、その人生を大きく変えて行きます。
良いことも、悪いと思われることも、あの時その誰かと会っていなければ無かったことかもしれません。
自分のまわりには必ずしも自分にとって楽しさばかりを与えてくれる人がいるとは限りません。
そこで、誰かのことを憎んだり、恨んだりすることは自分にとっても誰かにとっても、決していい方向に行くことでは無い気がします。
むしろ、その時自分に起こったイヤな出来事が、のちの幸せに繋がっているかもしれません。
こんな言葉がありました。
生命は?
自分自身で完結できないようにつくられているらしい
?花もめしべとおしべが揃っているだけでは不充分で
?虫や風が訪れてめしべとおしべを仲立ちする?生命は
すべてそのなかに欠如を抱き
?それを他者から満たしてもらうのだ?
世界は多分、
他者の総和
?しかし?
互いに欠如を満たすなどとは
?知りもせず知らされもせず?ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときにうとましく思えることさえも許されている間柄?
そのように世界がゆるやかに構成されているのはなぜ?
?花が咲いているすぐ近くまで?虻の姿をした他者が光りをまとって飛んできている
?私も あるとき誰かのための虻だったろう
?あなたも あるとき?私のための風だったかもしれない
自分の蜜を吸う、イヤな虻であったとしても
その虻がいなければ遠く離れたところに自分の子孫を残せなかったかもしれない。
気持ちや、個々の思いなどとは関係のないところで自然の法則は動いている。
誰かとの出逢いは、誰にも出会わないよりも(たとえその時痛い思いをするにしても)
素晴らしいことだと思います。
この店が無ければ、きっと一生出逢うはずのなかった人たちが
日々繋がりを持ち、新しい出逢いをさらに生んで行く。
出会いは人生の宝物。