ベルギービール麦酒本舗 鹿児島の奇跡

鹿児島で唯一のベルギービールプロフェッショナル伝道師KOOHが、ベルギービール不毛の地【鹿児島】でひとりでも多くの人にベルギービールを広めていく伝道の物語

アスポール・サフォーク・サイダー

昨日からやっと出せる事になった「アスポール・サフォーク・サイダー樽生」


ビールの話じゃないのですが、あまりにウマすぎるサイダーなので、ちょいとお話を。 今年の3月に幕張で行われたFOODEX JAPAN 2010で、衝撃的な出逢いがありました。 もちろんこの展示商談会の目的はベルギービール。 おびただしい数の出展業者の中をさまよいながらビール関連のブースをひたすら限られた時間内でまわります。 そこで、見慣れたロゴマークに足を止めると、イギリスビールの「ホブゴブリン」のブース。 ドラフトの試飲をさせていたので、お話を聞きながら試飲させてもらうと… 実は今回の目玉はビールのドラフトではない、というのです。 まだ、日本には出回っていない、100%りんご果汁だけで造られたサイダー(シードル)が素晴らしいのです!と熱弁されました。 もともと、ベルギービールと出逢う前は、日本のビールよりもサイダーが好きだったKOOHは、早速その「素晴らしい!」というサイダーを試飲させてもらう事に。 なんと、今回のサイダー、ボトルだけでなく、樽生(しかもキーケグ)もあるという。 サイダーというと、アレ(S.B)とかアレ(BM)を思い浮かべるのですが、これが全然違う! 何が違うって、香りの自然さと後味の果汁っぽさ。 本当にりんご果汁を感じる事が出来る。 他のサイダーにありがちな後味の薬品っぽいイメージがない。 この会社は他にアボットエールなど、イギリスの美味しいエールを扱っているのですが、そっちはどうでも良くなってしまった。 かなり、衝撃を受けたのは間違いない。…が。 その後、これまたかなりの数のベルギービールのブースをまわって行くうちに(もちろん商談しながら)徐々に「ビールではない」ものの事は考えている余裕もなくなり、早、数ヶ月。 すっかり忘れていた頃に突然ホブゴブリン・ジャパンの方から連絡があり、日本での出荷の準備ができたとの話を聞く。 そこで、既にブログでは書きましたが、麦酒本舗のお客様として「ビールではない」サイダーを扱うべきかどうか、の話になった訳です。 実際、昨日提供を開始してみて サイダーを知っている人たちからの評価は物凄く高かったですね。 「こんなにしっかりとりんごの味がするサイダーってのはスゴいね」など。。 ただ、サイダーをあまり理解していない(なじみがない)人にとってはビールのイメージで飲んでしまうので「ビールっぽくない」とか、訳の分からない評価になってしまいましたxx 今後はお客様の反応次第だと思いますが、個人的には毎日がぶ飲みしたい(笑)スゴく美味しいサイダーです。 氷を入れてオンザロックも出来ます。(かなりライトになりますが) Aspall Cyder シェヴァリエ家はイギリスはサフォークの田園奥深くで1728年より品質の高いサイダーを作り続けてきました。彼らの作るサイダーがイギリスの多くのサイダーと明らかに違ったのは、すべてりんご果汁100%から作られていた事です。


アスポールのサイダーを一口飲めば、すぐにその違いに気付く事でしょう。 ドラフト ドライ サフォーク 5.5% 2003年に発売されたこのドライサフォークサイダーは、アスポールのサイダー造り275周年を記念してドラフトとボトルで供されました。 麦わら色に輝くサイダーからはラセット種を中心としたりんごの華やかな香りが立ち上ります。 口に含めば軽やかで繊細な新鮮なりんご果汁の風味が広がります。 この辛口サイダーに秘められた複雑な味わいはゆっくりと消えて行く後味をさらに深め、まるでソーヴィニョン・ブランを飲んでいるようですらあります。 是非一度、田園奥深いサフォークに思いを馳せながら、味わってみてください。